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日本旅のペンクラブ  美ら島沖縄大使

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平成27(2015)年度 竹富島最大の神行事「種子取祭(タナドゥイ)」(国の重要無形民俗文化財)今年も盛大に

9日間にわたる島最大の神行事「種子取祭」は好天に恵まれ、全国の郷友の方々や竹富フアンを交えて盛大に執り行われました。 神様から頂いた五穀の種子を播いて豊穣を願うこの神事行事、今年は11月4日(きのえさる)から12日(みずのえたつ)まで続きましたが、とくにクライマックスというべき7日目(バルビルの願い日)から夜を徹しての「世乞い」、そして8日目(ムイムイの願い日)は、神事・奉納芸能が続きますが、今年も無事、36時間不眠不休でカメラのシャッターを切ることができました。

 
― 7日目 バリビル(発芽)の願い ―
午前6時、弥勒奉安殿にて「ミルク興し」の儀式  
世持御嶽にて「バリビル(発芽)の願い」  
カンタイの儀式 赤山喜介長老97歳(右)と上勢頭篤公民館長  
西集落主事、新田家へ道唄をうたいながらサンケイ(参詣)  
親族や集落の人たちの出迎え  
「稲が種子アヨウ」「根下りユンタ」の声が響きわたる  
<庭の奉納芸能>   
清めの棒術
竹富小中学校児童生徒&教職員による「太鼓」  
マサカイ(真栄)  
ジッチュ  
マミドー  
ウディボウ(腕棒)  
祝い種子取(石垣竹富郷友会婦人部)  
ンーマヌシャ(馬乗者)  
<舞台・玻座間奉納芸能>  
ミルクとファーマー子孫繁栄  
ミルクの御前でシーザブドゥイ  
農具づくり、カザグ(鍛冶工)狂言  
ユームチ(世持)狂言  
マサカイ(真栄)  
種子取節  
フンガシャ(組頭)狂言  
 
竹富口説  
胡蝶の舞  
曽我兄弟  
ユーヒキ(世曳き)狂言  
<ユークイ(世乞い)> 
根原家(根原金殿の子孫)のユークイからスタート、家々をまわる  
ユークイ唄・稲が種子アヨー  
ユバノーレ(世ば稔れ)!  
深夜に響きわたるユークイ唄  
                                               < ― ムイムイ(成長)の願い(8日目)― >
午前5時、根原家でのユークイ留め  
「バリビルの願い」(前日)の供物に、もやしやスルが加わる  
早朝、豊作祈願の仲筋村狂言「シドゥリャニ」  
 
   
カンタイの儀式
東集落主事、友利家へサンケイ(参詣)  
 
晴れやかに巻き唄  
温かな激励あいさつ  
玻座間の楽・仲筋の楽 野原駆君小学6年生と父の健さん  
世持広場での巻き踊り  
<舞台・仲筋奉納芸能>
仲筋ホンジャー(大長者)、五穀豊穣を祈願  
ミルクとファーマー(子孫)  
 
シーザブドゥイ  
アマンチュ(天人)狂言  
 
たのりゃー  
タニマイ(種子蒔 )狂言  
竹富節  
父子忠臣  
畑屋ぬ願い
 
   
崎山節  
長刀  
スルックイ  
タコ踊り  
仲筋ぬヌベー  
サングルロ  
鬼狂言(鬼捕り)  
 

― 島の人も島出身者も皆さんこころ一つ、ことしも9日間の神事行事を無事乗り切られました。祭りを通して、そのファインダー越に見えてきたものは、25年前(1990年)から現在にいたるまで、世代が変わってきても島の精神 ― 「うつぐみの心」は決して変わっていないということです。いつもながら島の美風にこころ癒され、来年の祭りの宿泊予約を入れて帰路につきました。


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